奨学生の声

映画の世界を生きてるみたい

<strong>中島早紀</strong><br /> 留学先大学:DePauw University(インディアナ州)<br /> 2025年卒業予定<br /> 専攻:English and Music (Piano)予定<br /> 出身高校:広島大学附属福山<br /> 中島早紀
留学先大学:DePauw University(インディアナ州)
2025年卒業予定
専攻:English and Music (Piano)予定
出身高校:広島大学附属福山

「映画の世界を生きてるみたいだね。」母から電話越しにこう言われ、「なぜ私はここに存在できているのだろう」と、改めてここDePauwで学ぶことの幸せを実感しました。

 

日本でしか生きたことがなかった私にとって、アメリカでの生活、学び、毎日が常にチャレンジで、それでもその障害を乗り越えることができているのは、DePauwの人と人との繋がりの深さにあると思います。本当にとうもろこし畑に囲まれていて、どこにも遊ぶ場所がないからこそ、自分のキャンパスライフを面白くすることもつまらなくすることもできることは事実です。だからこそ、この小さなキャンパスの中で、大学が用意しているアカデミックサイドのプログラムを自分に合わせて取り入れていくだけでなく、友達と地元のカフェで日が暮れるまで話し込んだり、美しいキャンパスの中をひたすら歩きながら、そこでたまたま出会う友達との突然の会話を楽しんだり、本当に様々な刺激に溢れています。そして何より、教授の教育熱心さにいつも感動しています。英語力が全く足りなかった私のために、SpeakingとWritingの補修をEnglishの教授が毎週行ってくれたり、ピアノの教授が突然昔の経験をレッスンの大半を通して語り始め、しかしそれが最終的に私の演奏を上達させるために必要不可欠な内容だと発見できた時の驚きと喜びを教授と共有したり、学ぶことがこんなに楽しかったのだな、実感しています。

 

そして、グルー・バンクロフト基金は、自分の未知の個性に最大限に投資をしてくれる基金だと思います。私自身、受験の武器となるようなものも持たずに応募した中でも、等身大の自分を受け入れてもらい、今、このように恵まれた環境の中で精一杯やりたいことを自由にできることの幸せを噛みしめています。そこには、自分に最適な大学へ多くの基金の先輩方に本当に助けられながら送り出してもらい、4年間をかけて自身に更なる磨きをかけていく伝統が存在しているからだと思います。ある先輩が、「グルー・バンクロフト基金生って言うだけで一気に親しみが湧くよね」と言っていました。実際、基金には、90年も続いてきた歴史があり、そこには一人一人が同じように留学を様々な大学で経験し、共に認め合いながら切磋琢磨できる温かい雰囲気が流れているからだと思います。実際、通う大学が全く違い、離れていても、連絡を取り合うことのできる基金の友達がアメリカにいるという安心感は、私にとって、ここで学ぶ際の不可欠な要素です。そしてそれが基金全体の文化として存在していることは本当に素敵なことだと思います。

募集要項