世界を舞台に仕事をしたい
私が留学を決めたのは、「将来世界を舞台に仕事をしたい!」という思いからでした。まだ知らない国の人や文化に触れ、また自分もその中で必要とされるような仕事がしたい。そんな漠然とした憧れを持つようになり、グルー基金への応募を決めました。
レイク・フォレスト大学での留学生活は、毎日が驚くほど濃密で、これまでの自分の常識を何度も覆される日々でした。東ヨーロッパの出身で「東洋人を見るのは君が生まれて初めてだ」という生徒や、「代々家族の中で大学に行かせてもらったのは自分だけだ」と言い必死で勉強する生徒など、これまで出会うことのなかった豊富なバックグラウンドを持つクラスメイトに出会えました。また、こういった仲間達と一緒に期末試験の勉強に追われたり、時には政治について熱く議論を交わしたりすることで、「考え方の違う人間とどう向き合い、結束するか」という大切なレッスンを学べたと思います。
卒業後の仕事
レイク・フォレスト大学では、主専攻を政治・英文学の二分野、副専攻を中国語とし、 分野を複数選択することで柔軟に自分に合った研究を進めることが出来ました。その甲斐もあり、就職の際には幅広い業界の企業と話すチャンスを頂き、最終的に自分に合ったIT会社に就職することが出来ました。
入社後は海外の企業と連携しサービスを企画・開発する担当になりましたが、国や会社も違う社員と手を組み、二人三脚で一つのサービスを開発していくにおいて、留学生活で培った根気や柔軟性が今でも自分にとって最大の武器となっています。
リベラルアーツについて
レイク・フォレスト大学では 教授と生徒の距離を縮めるような制度が徹底されており、殆どの授業はTAではなく教授自身がクラスを教えていました。また、全ての教授がオフィス・アワーを持ち、週に何時間か生徒が気軽に相談しに行ける時間を作ってくれました。私もオフィス・アワーには必ず通うようにし、テストの予習や課題の確認など、教授とのコミュニケーションはなるべく密に取るようにしました。
また、入学のタイミングから卒業まで主専攻分野の教授が一人自分のメンターとなり、将来の進路や学業の相談を親身になり乗ってくれる制度もありました。私は留学生ということもあり、当時のメンターからは卒業後の就職から身の回りのことについて等、様々なアドバイスを頂きました。自分と同じ分野に興味を持ち、また様々な経験を経て教授になっている方も多く、そういった人からメンターとしてアドバイスを頂けたことは、今でも大変貴重な経験になったと思います。(2016年記)