アメリカ留学を決意したきっかけは、お世話になっていた高校の先輩がアメリカに留学していたことと、信頼していた先生に勧められたからです。そのときの心境は、かなりネガティブで、本当にアメリカ進学ができるのかなと、かなり不安でした。
初めてアメリカに到着した日、とにかく不安で孤独でした。日本のものが詰まったスーツケースを空の部屋で開いたまま、荷解きをしたくない気持ちでぼーっとしていました。全体的なアメリカでの生活やキャンパスライフについては、初めは不安や孤独感が強かったですが、徐々に馴染んでいきました。
アメリカでの生活と困難
アメリカでの生活に慣れるまで、特にルームメイトとのバウンダリー設定が大変でした。すごく仲がいいからこそ、友達としてとルームメイトとしてのバウンダリーが混ざり、少しギクシャクしたことがありました。しかし、お互いにルームメイトとして期待していることをしっかりと話し合うことで、克服できました。
専攻の選び方と印象に残った授業
建築学専攻は、2年間いろいろな授業を取って紆余曲折しながらも、建築入門の授業を受けて自分の好きが詰まっていてビビッときたため、直感で決めました。入門にもかかわらず、今まで大学で取った授業の中で一番大変でかつ、やりがいのある授業でした。教授の教育方法に対する価値観などに共感し、みんなで深夜まで教室でプロジェクトに取り組んだのも楽しかったです。
哲学に関しては、とても素敵な教授に出会い、その人の授業を毎学期取っていたら、いつの間にか哲学専攻に近づいていたので、流れで専攻することに決めました。
今は、現在の専攻が将来の目標にどのように結びついているかをしっかりと見据え、大学院進学のためにインターンシップを行ったり、先輩方に話を聞いたりなど具体的な取り組みを行っています。また、卒論についても考え始めています。
リベラルアーツ大学の魅力
リベラルアーツ大学のカリキュラムの魅力は、自分の真のパッションを見つけるまでとにかく好きなだけ授業を取れることです。必修が少ないことから、2年間幅広く授業を取ることができ、自分のことをよく知ることができました。他の大学と比べて、自由なカリキュラムが大きな特徴だと思います。
リベラルアーツ大学のコミュニティの魅力は、自分の研究だけでなく、本当に教育が好きでそれに対してパッションを持っている教授が多いため、本当に生徒を気にかけてくれている点です。自分から助けを求めたら、皆喜んで助けてくれるだけでなく、周りへの紹介もしてくれます。
高校生へのアドバイスと受験の悩み
アメリカのリベラルアーツ大学への進学を考える高校生に一番伝えたいことは、妥協をせずに心ゆくまで自分の好きを探求したいなら、アメリカのリベラルアーツ大学がピッタリだということです。受験勉強中に悩んだことは、アメリカ受験に必要な要素の多さです。ただただ一度の入試試験のために勉強をするだけでなく、幅広くいろいろなことを行わなければ入れないのが大変でしたが、優先順位をつけ、スケジュール管理をこまめにして乗り越えました。