Knox College

The Human-Powered Experience, Integrity, and Truth

About

ノックス大学は、アメリカ中西部を代表するリベラルアーツカレッジであり、アフリカ系生徒と女性に最初に門戸を開いた大学の一つ。独自のオナー・コードに基づき、学生の誠実さに信頼を置く。そのため、教育、学生生活の多くの面においても、学生による自治に委ねられている、生徒の自立を促す環境が設けられている。おおらかな中西部の雰囲気の中で、生徒が好きなだけ勉強に集中できる環境と、それをサポートする教授陣が揃う。留学プログラムにおいても、オックスフォード大学を含め、とても幅広い選択肢の中から選ぶことができるため、学生の半数以上が卒業までに留学を経験する。生徒の自立を促しつつも、それに対するサポートを忘れない、学びの場として最適な大学である。

目次:

1. About Curriculum (どんな学び︖)

ノックス大学のカリキュラムの最大の特徴として、三学期制ということが挙げられると思います。10週間という短い期間で基本三つのみの授業をするという、短期集中型のスケジュールになっているので、それぞれの授業により集中でき、また、日々のスケジュールを組む際にも非常に楽な点において、僕は二学期性よりも良いのではないかと思います。ただし、授業が三つしかないことから、予習や宿題の量は多いと思います。他にも、専攻は92の選択肢の中から選ぶことができ、万が一自分の学びたいものが選択肢の中になくても、教授たちと協力して複数の専攻を組み合わせ、新しく選考を作り出すことも可能です。生徒の興味に合わせて柔軟に対応してくれる点が魅力です。また、授業に関しても、クラスの平均サイズが14ということでディスカッション形式の授業が多く、学生の学びの幅を広げる点においてとても良い環境だと思います。

2. About Students (学生の雰囲気は?)

わざわざ中西部の田舎のリベラルアーツカレッジに来るということで、アメリカ人生徒に関してはリベラルな考え方が主流で、人種差別的な考えも全くと言っていいほどありません。留学生に関しても、世界中からトップレベルの学生が集まっていることから、挑戦的でやる気のある生徒が多い気がします。様々なバックグラウンドを持った生徒が集まるので、ステレオタイプなども少なく、それぞれの立場から冷静に議論を交わし、理解を深めている場をよく見ることがあります。また、学生のそれぞれの文化を尊重する姿勢も特徴です。

冬学期にはInternational Fairという、留学生が各国の文化を料理やダンスを通じて紹介しあうイベントがあるのですが、アメリカ人生徒も含め、お互いの文化を尊重し、褒め称え、イベントを盛り上げようとする姿勢は素晴らしいと感じます。同じように、例えば歴史の授業等において、例えば第二次世界大戦やベトナム戦争に関し、アメリカ人生徒と留学生生徒の間で意見の相違が発覚しても、それに対して冷静にお互いの立場から議論を深めることができるのは、とても貴重かつ重要なことだと思います。

今までで最高だった授業

  • German History on Film… WWIIから近代まで映画を通じドイツの歴史を学ぶ
  • Philosophy of Mind… 脳、精神、魂を哲学的観点から説明 (難易度とやりがい大)
  • General Linguistics… 言語学の基本を学ぶ (期末のプロジェクトではオリジナルの言語を一から作る)

3. Being in the U.S. (留学生への支援は?)

冬は最低-20℃まで下ることもある。 冬は最低-20℃まで下ることもある。

留学生への支援として真っ先に思い浮かぶのは入学時のオリエンテーションです。アメリカ人生徒より数日早くキャンパスに到着し、(空港等からの無料送り迎えあり)、電話番号や口座開設などの基本から、留学生同士の交流までフルに計画してくれます。留学生同士でコミュニティをまず形成することで万が一の際があった場合も頼れる場を設ける狙いがあるのだと思います。他にも、留学生専門の部署があり、困った場合はいつでも駆け込むことができます。

他にも二週間に一回ほど留学生同士でお茶会があったりと、イベントを通じて交流を深める場は多いです。また、日本人コミュニティが確立されている点も安心だと思います。将来日本で就職を考えている学生は日本人コミュニティに頼ることができることができます。

4. About Extracurricular (課外活動は?)

僕は個人的には課外活動には参加してはいませんが、部活や委員会など100以上の中から選ぶことができる点が魅力です。アジアからの生徒や、日本クラブ等文化的な集まりから、スポーツクラブももちろん充実しています。大学内のスポーツではフリスビークラブが一番人気で、だれでも参加できる気軽さがありながら、実力もある点が特徴です。

他にもスキーやシカゴ旅行などのイベントを企画してくれる委員会やスマッシュブラザーズ部など多様にわたる選択肢がある点も良い点だと思います。どのクラブも、気軽に見学、参加ができ、先述の通り授業数が少ない点から、勉強との両立も簡単なので、課外活動に参加するハードルが低いのも特筆すべき点ではないかと思います。

5. About Student Life (どんな生活環境?)

一番近い街からは車で一時間、シカゴまでは三時間と、田舎であることは否めませんが、必要なものは揃っています。ゲールズバーグは比較的小さい町なので、徒歩や自転車を使いウォルマート、ターゲット、映画館等アクセスは容易です。

それから町の雰囲気が何といっても良いところが挙げられます。いわゆる田舎のさびれた町なのですが、知れば知るほど新しいものを発見することができる楽しみがあり、散歩だけでも楽しめるのが魅力の一つではないかと思います。フレンチレストラン、日本、韓国料理、メキシカン、グリルなど食の選択肢がとても充実しているのも特徴。寂れているからか、治安に関しても全く問題はありません。夜中に散歩に出かけても身の危険を感じることはないと思います。

学期中にシカゴに行くことは?

正直に言ってまだシカゴに行ったことは一度もありません(笑)、が、電車で往復$40ほどなので週末等に日帰りでシカゴに行く生徒は少なくないです。また、長期休暇にキャンパスにステイする場合でも大学がシカゴ旅行を企画してくれる場合もあります。

6. Good things about Knox (プチ自慢)

まず、1837年創立ととても長い歴史があり、また歴史の観点から見ても、奴隷解放の重要な拠点となったり、リンカーン大統領に初めて学位を授与した大学だったりと、非常に重要な役を担った大学である点が魅力です。それに伴いキャンパス内の歴史ある建物とその趣が、とてもいい雰囲気を醸し出していると思います。また、実績に関しても、32%もの生徒が大学院に進学するなど学生のキャリア形成のサポートが強い点が挙げられます。

個人的には何といっても勉強に集中できる環境が揃っていることが一番の魅力かなと感じています。キャンパスが田舎にあり誘惑が少なく、また学期毎に三つというクラスの数のおかげで柔軟なスケジュールを組むことが可能です。また、キャンパス内の至る所に勉強できる場が設けられているのも良い点だと思います。施設や建物も、毎年リニューアルされているのでアートセンターや数学、科学センターでも最新の設備が揃っている点も挙げられます。カフェのメニューが充実しています。日替わりのメニューとクオリティの高いサラダバーに加え、各国の伝統料理を楽しめる点も魅力です。

ノックス大学自慢の充実の施設群!!

7. One day in Knox (自分の一日)

八時起床、朝は弱いのでそのまま九時までゆっくりと一日に向けて準備を進める。時間に余裕がありそうならそのままカフェに朝食を食べに行くことも。最初の授業は十一時まで始まらないので、宿題や予習をしたり、リラックスするなどして授業まで時間をつぶす。二つ連続で授業を受けた後、カフェで昼食。友達と予定が合わない場合は食事と勉強を同時にする場合もある。その後、数十分の間で次の授業に向けて準備。ディスカッションのポイントや教授に質問したい点などを確認する。四時前には授業が終わり、基本的には寮に帰らず図書館やロビーなどで宿題を済ませておく。そうすることで午後はゆっくり映画を見たり、ゲームをしたり、昼寝をしたりすることができる。

夕食は六時ごろカフェでとり、その後は大学が開催したイベントに参加することもあり。就寝する数時間前はジムに行って体を動かすとほとんど朝まで熟睡でき、疲労やストレスを残さずに朝目を覚ますことができる。この点に関しては大学生活を送る中でとても重要だと思う。週末であれば友人とともにパーティーに参加することもある。

(参考) Figures of Knox 数字で見るノックス大学

留学生の割合が19% … 留学生の割合が多いということは、授業中のディスカッション、議論の幅が広がることを意味するため、個人的には留学生の割合が多ければ多いほど授業は楽しくなると思う。また、教授も留学生の扱いに慣れているため、英語が多少苦手な生徒でも安心。

平均クラスサイズは14、教授1人につき生徒は11人という驚異の比率… 同じく、こちらも授業の楽しさに直結する、大事な指標だと思う。教授がそれぞれの生徒に耳を傾けることができる環境だからこそ、講義形式の授業とは違った、能動的な学びにアクセスできる。

専攻は92の選択肢から選ぶことができる上に、複数の専攻を組み合わせて新しく選考を作り出すこともできる。

著者:菅沼豪一(すがぬまごういち)
和歌山県立星林高等学校卒業
Knox College Class of 2023
グルーバンクロフト基金奨学生、専攻未定

Contact Info: gsuganuma(at)knox.edu ※(at)は@に置き換えて下さい。

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