奨学生の声

留学先で恥をかいてこい

<strong>松浦 隆之介</strong><br /> 留学先大学:Colby College(メイン州)<br /> 2017年卒業<br /> 専攻:Economics and Mathematical Science <br /> 大学院:Northwestern University, PhD in economics<br /> 出身高校:静岡県立静岡高校 松浦 隆之介
留学先大学:Colby College(メイン州)
2017年卒業
専攻:Economics and Mathematical Science
大学院:Northwestern University, PhD in economics
出身高校:静岡県立静岡高校

アメリカへの進学が決まった際、「留学先で恥をかいてこい」と高校の恩師に送り出されましたが、留学当初はその言葉通り恥をかくことの連続でした。高校時代の1年間の交換留学を除き日本で生まれ育った私は、少人数の授業のディスカッションについていけず、授業中に何も言えずに惨めな思いをすることも多々ありました。それでも、教育熱心な教授が授業外でも多くの時間を割いてくださったり、授業や課外活動を通じて知り合った友人と切磋琢磨できたおかげで、4年間の留学生活を乗り切ることができました。失敗をしても、教授からの手厚いサポートを受けられ、仲の良い友人たちが気軽に手を差し伸べてくれるリベラルアーツカレッジは、自分自身のコンフォートゾーンから抜け出すには最適な場所だったと思います。

大学卒業後は、経済学を通じて開発途上国の経済発展に貢献したいとの思いから、世界銀行の経済学者の元で二年間研究補佐として働き、研究の土台に必要なスキルを身につけました。現在は、Northwestern Universityの経済学博士課程に在籍しており、開発途上国の政治システムが経済に及ぼす影響について研究をしています。元々研究の道に興味を持ったのも、学部時代に教授が未熟な私を研究補佐として雇ってくださったおかげで、研究の面白さに気づくことができからです。熱意のある生徒には、たとえ実績がなくても機会を提供してくれるーーそれもまたリベラルアーツカレッジの良さだと思っています。

自分の生まれ育った国を一人で旅立つことは本当に勇気のいることですが、これから留学を志すみなさんには、留学先で思い切って色んなことに挑戦してほしいと思います。結果的に恥をかくことになっても、リベラルアーツカレッジでは、挑戦するあなたを支えてくれる人が必ずいるはずです。

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