大山捨松スカラシップ
女性の社会的地位向上を目指し、女性リーダーを育成する奨学金の支援者を募っています
三期生派遣に向けた募金を開始しました。今後の授業料の値上がりを反映して、目標額$295,000(約4,400万円)としています。現在達成率59%です。(2024年12月10日時点)ドルでの寄付も受け付けております。
大山捨松スカラシップへご支援のお願い (代表理事 長尾眞文)
令和5年(2023年)に女性の社会的地位向上を目指す女性リーダー育成のための奨学金「大山捨松スカラシップ」を新たに設立いたしました。大山捨松は明治5年(1872)わずか11歳で明治政府派遣の岩倉使節団の一員として渡米し、10年後に名門女子大学Vassar Collegeを優秀な成績で卒業した日本で初めての女子留学生です。帰国後は日本社会の男尊女卑の厚い壁に悩みながら、自らの置かれた立ち位置を受け入れ、生涯を通して女子教育の向上や社会福祉のために尽力した明治期の女性リーダーのひとりです。
その大山捨松の死後100年以上も過ぎた現在の日本は、未だに女性のエンパワメントとリーダーシップを十分に発揮できる社会とはいえません。「大山捨松スカラシップ」は、捨松の精神を受け継ぎ、個々の能力を発揮しながら多様性が尊重される社会の構築をめざす女性のリーダーを育成するための奨学金です。
設立以来、奨学金の提案者である捨松の曾孫久野明子氏(当基金評議員、日米協会副会長)や設立発起人の皆様をはじめ、多くの賛同者のご支援とご協力をいただき募金活動を行ってまいりました。その結果、お蔭様で大学4年間の授業料に必要な額約3,500万円が集まり、第一期生はWellesley Collegeで勉学中です。引き続き、日米両国各方面から温かいご支援を頂き、第二期生への奨学金として約3,900万円が集まりました。既に二期生の選考も終了し、合格者は現在志望校へ受験準備中です。
この度、第三期生の募集に向けて募金活動を開始いたしました。授業料の値上がり、円安環境の難しい中ですが、皆様には「大山捨松スカラシップ」の趣旨、目的に是非ご賛同いただき、格別のご支援、ご寄付を賜りますようよろしくお願い申し上げます。(2024年11月1日)
捨松スカラシップへの思い
久野評議員からのメッセージ
女子大卒業生からのメッセージ
大山捨松スカラシップの目指すもの
- 女性の社会的地位向上を目指す女性リーダーを育てるための奨学金です。
- 日本の女性が分野を問わず個々の能力を十分に発揮し、豊かで平和な社会の構築に貢献するリーダーとして成長するために海外留学を通して研鑽を積むことを支援します。
- 継続的に毎年1名のスカラーを以下で定める米国東部の伝統的リベラルアーツ女子大学に派遣します。これらの大学への留学を今後4年間学費面で支援するには、学費値上がりを考慮すると$295,000(毎年$73,700x4年間)、約4,400万円が必要となります。
派遣先大学
- 派遣先大学は、かつて捨松が学び歴史的にも多くの女性リーダーを輩出している、米国東部の伝統的リベラルアーツ女子大学以下6校とします。
- Vassar College(1969年以降共学)
- Barnard College
- Bryn Mawr College
- Mount Holyoke College
- Smith College
- Wellesley College
奨学金給付内容
- 上記の大学に進学する日本人女子1名に、ほぼ授業料全額にあたる奨学金を4年間支給します。(2026年度以降の支給金額は寄付状況により決定されます)
- 捨松スカラーは、グルー・バンクロフト基金奨学生としての特典として留学前の準備から留学中のガイダンス、さらには留学後の進路決定まで併走支援を受けられます(詳細はこちら)
応募資格
- 応募時の募集要項の応募資格に加えて、自らを女性であると認識していること。
- 捨松スカラーの募集と選考の方法は、基本的にグルー・バンクロフト基金奨学金と同様とします。
第二回捨松スカラシップ総会が行われました(2024年6月30日)
「女子大という女性中心の環境を体験することは人生で二度とありません。どうかすばらしい名門女子大キャンパスで、思いっきり、勉強に、友人つくりに励んでください。」パネリストの皆さん、どうもありがとうございました。
グルー・バンクロフト基金は内閣より公益財団法人の認定を受けておりますので、所得税減免の特典を受けられます。
また米国在住の方はGrew Bancroft Foundation USAに寄付を頂ければ米国所得税控除の特典を受けられます。
募金活動の成果
第一期生向けに69名の方々から計3,466万円集まりました(2023年9月末迄)
支援額 | 氏名(敬称略、GBはグルーバンクロフト基金卒業生) |
プラチナ (500万円以上) | 久野明子(評議員)前田正吾(GB)渡辺純子・渡辺啓子・佐渡涼子(支援者) |
ゴールド (100万円~ 500万円未満) | 新浪有紀(Wellesley College 卒業生)西本桜(Wellesley College 卒業生)Edward&Priscilla Grew(Bryn Mawr College 卒業生)河合江里子(GB)北城恪太郎(発起人)鰐渕美恵子(支援者)鍋嶋麻奈(評議員) |
シルバー (50万円~10 0万円未満) | 塩野直之・幸子(支援者)足立淳一郎(GB)長尾眞文(GB) |
ブロンズ (10万円~50万円未満) | Peter Grilli(支援者)松本健(GB)筒井きらら(GB)大久保一敏(GB)堀場豊(GB)葛岡伸子(GB)柏木茂介(支援者)中野暁弘(GB)大河原愛子(支援者)茅野みつる(Smith 卒業生)高橋裕子(発起人)江端翔太(GB)Anna Ricker(GB)上野直毅(GB) 鈴木典比古(発起人)大西直樹(評議員)匿名(支援者) |
フレンズ (10万円未満) | 笹本あきこ(GB)楊広祐(GB)日高健(GB)武田裕煕(GB)明石紀男(GB)匿名4 名(GB)高塚浩平(GB)野水彩子(GB)和田敦朗(GB)川上緑(GB)本間桂一(GB)大平徹(GB)Jim Wilson(支援者) 金城亜紀(Wellesley 卒業生)小島憲道(評議員)小笠原伊武希(GB)大井幸子(支援者)木村慶子(支援者)濱陽子(GB)早藤昌浩(GB)吉田 芳之(支援者)Crystal Brunelli(Wellesley卒業生)柴﨑由紀(支援者)真鍋美穂子(Wellesley 卒業生)酒井 鑑(支援者)ステルター智根(GB)森田一成(GB)野中ひろみ(支援者) 上原さら(GB)下田啓(Vassar 卒業生)元田加代(支援者)匿名4名(GB)匿名3名(支援者) |
第二期の募金は61名の方々から計3,924万円集まりました。(2023年10月1日~2024年7月末日)
支援額 | 氏名(敬称略、GBはグルーバンクロフト基金卒業生) |
プラチナ | 前田正吾(GB)渡辺恵美子(支援者)匿名(GB) 藤崎照美(支援者) |
ゴールド (100万円ー500万円未満) | 河合江里子(GB)鍋嶋麻奈(評議員)新浪有紀(Wellesley College卒業生)足立淳一郎(GB)長尾眞文(GB)渡辺純子・渡辺啓子・佐渡涼子(支援者) |
シルバー (50万円ー100万円未満) | 糠沢佐知子(支援者)飯久保 廣嗣(支援者)Mr.& Mrs. Robert (Ron) Fallon(支援者)Richard Dyck(支援者) Edward & Priscilla Grew (Bryn Mawr卒業生) |
ブロンズ (10万円ー50万円未満) | 松本健(GB)八木矩子(支援者)Peter Grilli (支援者)Allan & Selina Rossiter (支援者)Nreiko(支援者)山下宏(支援者)滝幸子(支援者)柏木茂介(支援者)小川よし江(支援者)大西直樹(評議員)阿部康代(GB)増田秀樹(支援者)小笠原伊武希(GB)塩野直之(評議員) |
フレンズ (10万円未満) | 楊広祐(GB)明石紀男(GB)岡本祐幸(GB)野水彩子(GB)大井幸子(支援者)中野暁弘(GB)野中ひろみ(支援者)浜端智子(GB)岩崎紗良(GB)Jim Wilson (支援者)辻田綾(Barnard College卒業生)近藤登茂栄(支援者)日高健(GB)Mike Strebbins (支援者)西村幹子(評議員)匿名2(支援者)関本椎菜(GB) Takeshi Watanabe (支援者)匿名1名(GB)匿名2名(支援者) |
第三期の募金受付中です。2024年12月現在目標額に対して59%、2,593万円です。
支援額 | 氏名(敬称略、GBはグルーバンクロフト基金卒業生) |
プラチナ | マーティン・コルカット(支援者)前田正吾(GB) |
ゴールド (100万円ー500万円未満) | 久野明子(発起人)渡辺純子・啓子・佐渡涼子(支援者) |
シルバー (50万円ー100万円未満) | 足立淳一郎(GB) |
ブロンズ (10万円ー50万円未満) | Kazumi Teune(支援者)川島瑠璃(支援者) |
フレンズ (10万円未満) | Satoru Murase(支援者)楊広祐(GB)匿名2(支援者)野中ひろみ(支援者) |
一期生からのメッセージ(Message from the Sutematsu scholar)
この度は大山捨松スカラシップにご支援いただき、ありがとうございます。お陰様で、無事ウェルズリー大学での最初の学期が終わろうとしています。皆様のご寄付が、自分一人では成し得なかった大切な一歩を踏み出す大きな助けになりました。
ウェルズリー大学では、美しいキャンパスと温かい人に囲まれ、刺激に溢れた、今までで最も充実した日々を送ることができています。毎日、この素晴らしい環境に身を置ける幸せと、それを支えてくださる皆様への感謝の気持ちで一杯です。
今後とも、大山捨松スカラシップへのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
大山捨松スカラシップ1期生 ウェルズリー大学1年
I am truly grateful for the opportunity that the Oyama Sutematsu Scholarship has given me. Thanks to the support that I am receiving, I have enrolled at Wellesley College and am about to complete my first semester of studies. The generous contributions made by donors have enabled me to take this important step forward in my life and career—one that I could not have achieved on my own.
At Wellesley College, I am surrounded by a beautiful campus and warm, inspiring people, and I am experiencing the most fulfilling and stimulating days of my life. Every day, I feel immense gratitude for the opportunity to be in such a wonderful environment, and for the support of everyone who made this possible.
I look forward to your continued support of the Oyama Sutematsu Scholarship in the future. Thank you once again.
The first Sutematsu Scholar, Wellesley College Class of 2028
捨松スカラシップ設立発起人
久野明子「鹿鳴館の貴婦人 大山捨松」の著者、捨松の曾孫、日米協会副会長、前日米協会専務理事、グルーバンクロフト基金評議員(「鹿鳴館の貴婦人 大山捨松」の英訳「Unexpected Destinations」は著者・翻訳者の許可を得て以下PDFでダウンロード可能です)
公益財団法人グルー・バンクロフト基金(問い合わせは事務局まで)