Haverford College
自分に厳しく、周りに優しい学生が集まる、都心寄りの大学
About
ハバフォード大学は東海岸のペンシルベニア州フィラデルフィアのはずれにある大学。リベラルアーツでは珍しく、コーン畑に囲まれた場所ではなく、大都市の郊外にキャンパス位置する。US ニュースランキングではリベラルアーツ大学で長年 10 位前後に入るリトル・アイビー校である。キャンパス自体が、国立入木園となっており、数百種の樹木が植えられているため、一年中美しいキャンパスがとても魅力的。また、Bryn Mawr College、Swarthmore College、University of Pennsylvania の有名な三大学と提携し、お互いの大学で授業をうけられるシステムがあるのも特徴。国籍、人種も多様で、アメリカでの生活経験が浅い留学生などでも友達を作りやすい温かい環境が整っている。目次:
1. About Curriculum (どんな学び︖)
ハバフォード大学は、卒業までに様々な分野で授業を取ることを求められますが、コロンビア大学のように core curriculum が定めた必修の授業は少ないです。そのため、2年生までは、割と自由に授業を取ることができるでしょう。また学生数も少ないため、満員になってしまい、取ることができない授業も他の大学と比べると少ないような気がします。テストなどは Honor Code により、自分の好きな時間に好きな場所で受けることができるものが多いです。教授のサポートが手厚いため、多くの場合、office hour に行くと様々な質問に答えてくれたり、相談に乗って下さったりするので留学生でも安心です。また、特に数学など、課題が多い授業は TA がいる部屋が設けられているため、毎週決まった時間にそこへ行くと、TA が生徒の質問などに対応していたりもします。
2. About Students (学生の雰囲気は?)
ハバフォード大学の生徒の主な特徴は以下のような感じだと思います。
- 勉強面に対してすごく真面目な生徒が多く、愛好心が強い人が多い。
- 白人は 60 パーセント以下で、それに続いて、アジア人、ヒスパニックの割合が多く、黑人がかなり少ない。アジア人やヒスパニック系は留学生が大半を占めているイメージ。ただハバフォードでは、人種に関係なく生徒が交流している。
- ファイナンシャルエイドをもらっている人が多く、リベラルアーツで典型的なお金持ちの白人というイメージはなく、中流階級の生徒が多いと思われる。
3. Being in the U.S. (留学生への支援は?)
ハバフォードに日本人学生っているの?
同級生でインターナショナル生の日本人はいませんが、アメリカ生まれ、アメリカ育ちで、アメリカ国籍を持っている日本人はいます。上級生にもインターナショナル生としての日本人は学年に約一人ずついるのですが、アメリカ国籍の日本人も合わせると全校で約10人といったところです。また、日本語の授業があるため、4人程日本人講師がいる。在校生 1200 人中 120 人程度が留学生のため、サポートは充実しています。新入生には、留学生向けのオリエンテーションがあり、留学生の先輩から留学生が知っておくべき、アメリカや大学のカルチャーを教えてくれました。また、そのオリエンテーションのおかげで、入学してすぐに頼れる先輩と同級生の留学生と友達になれたことは、最初の一年を乗り越える上でとてもありがたいことでした。そして、インターンなどに必要なビザなどに詳しい留学生担当のスタッフもいらっしゃるため、定期的にビザの説明や出入国の際の注意点などを教えてもらうこともできました。
4. About Extracurricular (課外活動は?)
クラブの活動は多いものの、それほど活動していない部も多いため、新入生などは先輩から話を聞いたり、実際に体験会に行ったりしたりして、自分で見極める能力が求められる。
5. About Student Life (どんな生活環境︖)
素晴らしい。大学に来て一番過小評価していたなと思った点です。都会も田舎も嫌という人には超おすすめですね。高級住宅街にあるため、とても安全なのがポイント。
キャンパスの外は飲食店・カフェ(タピオカ店・アイスクリーム屋も)が連なる大通りに面しており、薬局(CVS)や大型スーパー(WAWA,TRADER JOE’S)などもあります。何より、日本人の駐在人が多く住んでおり、日本食レストラン兼スーパーがあって、日本の家庭料理が食べられるのは大きいです。($10~15 弁当、おにぎり、うどん、カレーなど)ストレスが溜まった際に、日本人のオーナーや店員さんと日本語で話し、息抜きができる。代官山蔦屋と似た雰囲気の場所があり、週末は多くの人が集まっている。そこには Starbucks, Apple Store、Gap、サラダボウル屋さん、フィットネスジムなどがあるのです。キャンパスが退屈になってリフレッシュするのに最適でしょう。
6. Good things about Haverford (プチ自慢)
交通アクセス!NY まで高速バスで二時間!
キャンパスのすぐ外に Haverford 駅という SEPTA の駅があり、とても便利。フィラデルフィア市内や空港に 25~35 分程度で行くことができます(片道 5 ドル)。さらに、ニューヨークまでフィラデルフィア市内から出ている⻑距離バス($15)に乗って2時間で着くの
で、中⻑期休みによく遊びに行く人が多いのです。ボルチモアやワシントン DC までもバスで行くことができ、これまたとても便利。日本からは JAL の場合、シカゴ、サンフランシスコ、ニューヨークで一度乗り換え。
ただ、アメリカでフィラデルフィアー日本と検索すると6万円前後(エコノミー)で往復便が買えます。無料シャトルバスは Swarthmore College と Bryn Mawr College 行きのバスがあり、授業を受ける人はそれを利用するのが一般的です。
7. One day in Haverford (自分の一日)
8:00 起床
9:00 朝食&勉強
10:35〜11:30 授業 (コンピュータサイエンス)
11:35〜12:30 授業 (スペイン語)
12:35〜13:30 授業 (数学)
13:45〜14:30 昼食 (野菜とパンとフルーツ)
14:30〜15:00 休憩・仮眠
15:00〜17:30 図書館で勉強
18:00〜19:00 筋トレ@ジム
19:00〜20:00 夕食
21:00〜24:00 勉強 (図書館で勉強することが多い。基本は一人で黙々と机に向かう。)
コラム 〜私がハバフォードを選んだ理由〜
私がハバフォードを選んだ理由は食事と立地とキャンパスの雰囲気です。私は、合格をいただいた学校を5月あたりに訪問し、食事と立地が自分にとっては大切な条件なのだなと気づきました。ハバフォードの食事は訪れた大学の中では、自分の口に合っており、 フライパンやスムージー用のミキサーがあったため、食事にすぐには飽きないだろうなと思っていました。次に立地ですが、やはり他のリベラルアーツ大学のキャンパス周辺の環境があまりに田舎でショックを受けました。それに比べ、ハバフォードは週末も徒歩で少しキャンパスを離れてカフェに行けるので、リフレッシュできるのにものすごく魅せられました。最後にキャンパスの雰囲気ですが、色とりどりの木々が年中咲いており、訪問した時に歩いているだけで気分が晴れやかになったのが印象的でした。
Figures of Haverford 数字で⾒るハバフォード大学(参考)
- 生徒数:1300 人前後 (とっても少ないです。食堂とメインの人気図書館が1つしかないため、感覚的には一学期以内に全員の顔を何となく認識してしまいます。)
- 生徒と教授の数の比: 9 対 1 (一年生の授業などで多くの専攻の必修となる数学や統計の基礎は 50 人以上のクラスもあるが、それでも半分くらいは 10 人前後。上級生の応用クラスはやはり 10 人以下の方が多い)
- 日系、日本人=全校で 10 人前後(アメリカ生まれの日本人が多い。少なすぎず、多すぎず。 Japanese Club もあり、日本語の授業もある)
- 合格率: 16% (10 位前後のリベラルアーツカレッジは総合大のアイビーリーグを受ける(受かる)人も多いので、合格率低め。Regular application はさらに低いが、sat が平均より低くてもエッセイで頑張る)
最後に… Contacting Haverford: ハバフォードをよりよく知るために
ここまで立地の良さ、キャンパスの雰囲気、食事などいろいろと魅力をできる限り具体的に申し上げたかとは思いますが、やはり大学の決め手になったのはキャンパスビジットです。今は、コロナで大変かと思いますが、それが収束したら、ぜひ気になった大学を訪れてみてください。フィラデルフィアには Haverford 以外にも Upenn,Swarthmore, Villanova など大学がたくさんあるので、効率よく訪問できると思います。また、エッセイに訪問したことや在校生との話を交えることで、その大学への強い関心を示すこともできます。旅行費も高いのはもちろんですが、訪問せずに 15 校以上提出する労力とお金も大変もったいないです。米国大受験を決めたらすぐにでも、2、3週間かけて自分が譲れない学校の条件(立地、食事)を探すことは大学絞りに大変役に立ちます。『貴重な4年間をここで過ごすのはどうか。』と毎校訪れる際に問いかけ、想像をし、自分が納得出来る理由と答えを探る旅にしてください。
最後に、米国大学受験についてですが、少しでも選択肢として考えているなら、すぐにアクションを取ってください。先ほど申し上げた、キャンパスに旅行ついでに行く、塾の個別相談に行くなどです。中2、3であれば可能性は無限大です。とにかく早く準備を!途中で切り替える場合も、学校の成績と TOEFL などで国内大学の AO 入試も選択肢にあります!英語は出来て損することなどありませんから!頑張りましょう!ほぼ純ジャパより笑
私とコンタクトを取りたい場合はグルーの奨学生の⻄川さんに連絡をお願いいたします。私以外のハバフォードの上級生の日本人の方につなぐこともできるかと思います。少しでも皆さんの手助けができればと思うので留学のこと受験のこと何でも聞いてください!!待ってます!