Earlham College

白人マジョリティ、インディアナ州にある多様性のオアシス

About

1859 年にプロテスタントの一派であるキリスト友会のクエーカーにより創設された大学で、世界初の男女共学のクエーカー学校。学長から学生まで気軽にファーストネームで呼び合うような良い雰囲気の小規模なリベラルアーツカレッジである。インディアナ州リッチモンドという小さな街に位置し自然豊かで広大なキャンパスが特徴的。海外留学やキャンパス外のカリキュラムも充実しており、学生は皆国際的な思考を持つ。留学生の比率は全体の約 21% (USNews や WorldReportによると実に全米 4 位の比率!) と、多様性豊かな大学なのが特徴だ。授業の質においても全米で 7 位であり、学部教育にとても力を注いでいる。卒業後大学院に進学希望のアーラムの学生はハーバード大学院やオックスフォード大学院など名だたる名門校に進学している。同学は日本と長い交流の歴史があり、戦時中収容されていた日系アメリカ人を学生として受け入れ、現在では早稲田大学とのダブルディグリープログラムも存在する。

目次:

この建物は僕がお世話になった 1 年⽣寮の Bundy Hall です。3つある Freshman Dorm の中で⼀番部屋が広くとても快適な⽣活を送れました。ただし AC が付いていないので夏は⼤変です笑 この建物は僕がお世話になった 1 年⽣寮の Bundy Hall です。3つある Freshman Dorm の中で⼀番部屋が広くとても快適な⽣活を送れました。ただし AC が付いていないので夏は⼤変です笑
  1.  About Curriculum (どんな学び?)
  2.  About Students (学生の雰囲気は?)
  3.  Being in the U.S. (留学生への支援は?)
  4.  About Extracurricular (課外活動は?)
  5.  About Student Life (どんな生活環境?)
  6.  Good things about Earlham (プチ自慢)
  7.  One day in Earlham (自分の一日)

1. About Curriculum (どんな学び︖)

アーラム⼤学では General Requirement というものが存在し、1 年次にはアーラムセミナーという Writing Intensive の授業を履修する必要があります。General Requirement は Perspectives of Diversity, Wellness, Humanities, Social Science, Natural Science, Visual and Performing Arts の6 分野の学問領域から卒業までにそれぞれ最低 6 単位以上を履修する必要があるというルールです。これによりアーラム⼤は、リベラルアーツカレッジならではの幅広い教養教育を受けることを促しています。専攻の決定の条件は、各専攻が求める数の単位数、コースを履修していること、オフキャンパスのインターンシップやリサーチが求められる場合もあります。

そのためアーラムの学⽣は 4 年間に⼀回、⾃分の好きなタイミングでインターンシップかリサーチのために使う5000 ドルを⼤学からいただくことができる EPIC プログラムが存在します。この EPIC を有効活⽤することにより海外でのインターンシップやリサーチが可能になり、⼤学在籍中に複数回インターンシップをする学⽣が多いです。なおそれとは別にセメスター留学のプログラムも充実しており、イギリス、フランス、ギリシャ、南アフリカ、中国、エクアドルなど様々な国や都市での勉強ができます。私も実際にこのプログラムを使い、2021 年の 1 ⽉からスペインのグラナダに留学予定です。

2. About Students (学⽣の雰囲気は︖)

アーラムの最⼤の特徴ともいえるのが、インターナショナル⽣の多さです。世界49か国、全体の学⽣の 22%を占めています。キャンパスに⽣活していると、アメリカに留学している感覚よりも先に世界中の⽂化に触れられる素晴らしい環境に気付きます。傾向としては考え⽅がユニークでリベラルな⼈がとても多いです。環境、⼈権に関するデモなどを頻繁に起こすアクティビスト系の学⽣が多く、LGBTQIA+などのマイノリティコミュニティも、アーラムではマイノリティという扱いではありません。

⼀番印象に残った教授は︖

1 年⽣の秋学期にとった Ryan Murphy 教授のCulture Wars という授業がとても⾯⽩かったです。Earlham では歴史とジェンダー論の教授であり、彼⾃⾝ゲイであることを公にしている明るく陽気な⼈柄です。教授になる前は元々フライトアテンダントであったため、学⽣とのコミュニケーション、気遣いなどが⾏き届いている⼀⾯も。授業スタイルもディスカッション形式で⼀⼈⼀⼈の意⾒を尊重し共に深掘りするスタイルで毎授業学びが多いです。

 

3. Being in the U.S. (留学⽣への⽀援は︖)

留学が多いアーラムでは⾃ずとサポートも⼿厚いものになっています。アカデミックアドバイザーの他にインターナショナルアドバイザーが必ずつきます。ビザ関係やタックス関係の、⼿間のかかる書類等の扱いについてまめにワークショップ等も開いてくれます。異⽂化交流の推進も兼ねてインターナショナルフェスティバルなど、留学⽣主体のイベントなども多数⽤意されています。

(参考) Tasks for International Students 留学⽣の煩雑な⼿続きとアーラムでの対処法

やらなければいけない書類を⾒つけ次第取り掛かることがベストです。しかし皆がそのように早めに取り掛かれるわけではないとわかっているので、International Advisor(留学⽣専⾨のアドバイザー)が毎度リマインドし、主にビザ関係の書類、タックスレポートなどのワークショップを⾏ってくれます。アーラムでは留学⽣の数がとても多いのでセッションを何回にも分けて指導してくれるわけです。

 

4. About Extracurricular (課外活動は︖)

学期が始まる前の New Student Orientation での⼀枚 学期が始まる前の New Student Orientation での⼀枚

課外活動に積極的な学⽣が多い印象があります。Student-Athlete としてスポーツチームでプレー、学⽣⽣徒会、⼈種や宗教、ジェンダーマイノリティの学⽣が⾃⾝で学⽣団体を作るなど盛んです。またアーラムの学⽣に⼈気なのが Dance Alloy という毎学期⼀回⾏われるイベントで、学⽣がチームを組んで独⾃に振り付けをして発表するダンスイベントがあります。私が Freshman yearに取り組んだ課外活動はサッカー部、模擬国連、International Festival、TEDxEarlhamCollege の運営チームなどです。

5. About Student Life (⽣活環境は︖)

アーラムがある Richmond は⼩さな街なので、休⽇に外出することはあまりありません。映画館やボウリングにたまに⾏くことはあります。⼀番近くの Walmart は⾞で 10 分程度のところにありたまに友達と出かけたりすることもあります。しかしアーラムの真隣に⼩さなスーパーがあるので⾷品はそこで⼿に⼊れることができます。⾷事に関しては、学⽣から Saga と呼ばれる⾷堂があり、味は⾄って普通なビュッフェです。カフェでは学⾷よりも美味しいものが⾷べれます。Richmond にある外⾷オプションとしてはインド料理、タイ料理、メキシカン、ファストフード系があります。⽇本⾷レストランは⼀応ありますが酷いらしいです笑

6. Good things about Earlham (プチ自慢)

友達の誕⽣⽇にて皆でお祝いした時の⼀枚 友達の誕⽣⽇にて皆でお祝いした時の⼀枚

前述にある通り多様性の富んだ⼩さなキャンパスが魅⼒的だと思います。1000 ⼈前後の⼤きさでの友⼈や教授との距離感は他の⼤学と⽐べるととても密なものになります。キャンパスは⾃然が豊富で heart と呼ばれる中央の広場には⽊の椅⼦が何席も⽤意されていて、夏や秋は⾃然に触れながら作業をする学⽣や教授などがとても多いです。アメリカのリベラルアーツ⼤学に在籍しながらも、世界各国の学⽣とコミュニケーションを交わし⽇々良い意味でのカルチャーショックを経験できることは⾃慢の1つだと思います。

ちなみに… 友達の出⾝国は︖

上の写真に写っているだけでも、ジャマイカ、ウルグアイ、コロンビア、メキシコ、ドイツ、イギリス、アルバニア、オーストラリア、パキスタン、⾹港から来ている友達がいます。他にもアフリカはジンバブエ、エチオピア、シエラレオネ、スワジランドなど、ヨーロッパはスペイン、フランス、ギリシャ、セルビアなど、南アメリカやアジアからも沢⼭の国籍の学⽣が集まっています。

 

7. One day in Earlham (⾃分の⼀⽇)

⼤学の中⼼の建物、Earlham Hall の⼀枚。この建物の地下は⾷堂になっており、⼀階にオフィス、⼆階以上は寮になっています。 ⼤学の中⼼の建物、Earlham Hall の⼀枚。この建物の地下は⾷堂になっており、⼀階にオフィス、⼆階以上は寮になっています。

8:00 起床、準備、時間があれば朝⾷
9:00 授業 Social Psychology
10:00 授業 Spanish
11:00 授業 Comparative Politics and International Relations
12:00 友達とランチ
13:00 授業 World of Business
14:30 授業終了、部屋に戻り昼寝
15:30 起床、課題に取り組む
17:00 サッカー部トレーニング
18:15 友達とディナー
19:00 課題に取り組む
20:00 サッカー部練習
21:00 インドアサッカー試合
22:00 シャワー、CST という⼀番綺麗な建物にて課題
26:00 就寝

(参考) Figures of Earlham 数字で⾒るアーラム⼤学

  • 全校⽣徒数: 1000 ⼈(留学⽣ 23%)・教授対⽣徒の数の⽐ : 9:1
  • 学費: $ 47,106 (2020-2021)・平均の1授業⽣徒数: 13.5 ⼈

前述の通り世界中から学⽣が集まっています。今在籍している留学⽣を⼀番多く輩出している国はベトナムです。⽇本、中国、韓国⼈の数は他のリベラルアーツ⼤学に⽐べるとかなり少ない⽅だと思います。学部教育に⼒を⼊れていることでも有名なアーラムで、平均 9:1 の教授⽐で常に学べることは⾮常に恵まれていることでもあります。

 

著者:⼭⽥悠登(やまだゆうと)
東京都淑徳⾼校出⾝・⾼校時代 1 年間オレゴン州に留学、アメリカ⼤学進学を決意・Earlham College Class of 2023・グルーバンクロフト基⾦・⽇本学⽣⽀援機構奨学⽣・⼼理学専攻予定

Contact Info:FB : Yuto Yamada, IG : yutoyamada_

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