留学体験記

高塚 恒平

留学体験記

高塚 恒平

留学先大学:
Grinnell College (アイオワ州) 2013年卒業
専攻:
Mathematics & Economics
大学院:
出身高校:
学習院高等科
職業:
外資系コンサルティング会社勤務

私にとって初の海外生活は、高校1年夏~2年夏の10ヶ月間の米国への交換留学でした。高校生ながらに「世界は広い」ということを体感し、苦労をしてでも今のうちに更に視野を広げたいと思い、米国のリベラルアーツへの留学を決意しました。
 
進学した「Grinnell College」では「やるかやらないかを迷った時には、とにかく思い切って全てやってみる」と心に決め、自分が興味を持ったことに対して全て果敢にチャレンジしました。具体例として、私は高校の頃は「文系」であったにもかかわらず、大学では理系分野にも挑戦し、「数学」を専攻しました。また、中学・高校では特に力を入れていた訳でもない「水泳」に大学からいきなりクラブ活動で参加し、毎日2時間以上の厳しい練習もこなしました。その他、キャンパスから車で1時間程離れた刑務所で囚人に数学を教えたり、地元のラジオ局で日本文化について発信したりなどという大変貴重な体験も自ら進んでやってみました。
 
日本にいた頃の自分は臆病な面もあり、どちらかと言うと受動的で、与えられたことをそつなくこなすだけに留まっていましたが、 大学では、己れの可能性や限界を決めつけることなく、このように様々なことに思い切ってチャレンジし、その結果、新たな道を自ら切り開いていかれる能動性を身につけることができました。
 
卒業後の仕事

現在は経営コンサルティング会社に勤務し、国内外の多岐にわたる業界(エネルギー、金融、製造、医療など)の企業が直面する様々な経営課題を解決する支援をしています。数カ月という限られた期間で精査し、戦略を練っていくのですが、大学の専攻の「数学」と「経済」の勉強内容が必ずしも今の仕事に直結している訳ではありません。それでもリベラルアーツでの4年間の経験は大いに活きています。

特に役立っているのが「論理的思考力」です。リベラルアーツ教育では日常的に多くのエッセイを書くことを義務づけられ、教授からのきめ細かな指導の下、何回も推敲を重ねて完成度を高めていきました。論理的思考に基づき、それを構築して表現する能力は、大学4年間でとことん鍛えられ、それが現在の仕事でも大いに活きていると確信しています。

そして、大学生活で得た重要なことの一つに、「ここぞという時に踏ん張れる力」があります。現在の仕事の中で、精神的・体力的に厳しい局面をいつも歯を食いしばって踏ん張れるのは、異国の地で数多くの困難を乗り越えてきた経験。それが自分の中で大きな自信となっているからに他なりません。 
 
リベラルアーツについて

少人数制のリベラルアーツ・カレッジは、教授との距離が非常に近く、勉強に集中できる最高の環境が整っています。「歴史」の授業で、真冬の朝8時から、担当教授の自宅で暖炉を囲み、レモンバーと紅茶を片手に、リンカーン大統領のリーダーシップについて熱く議論を交わしたことも忘れることの出来ない良き思い出となっています。日本の大学では到底考えられないような素晴らしい体験を沢山することが出来、それらは間違いなく私のかけがえのない一生の財産ともなりました。
 
グルーバンクロフト基金は信頼のおける非常に優れた機関であり、出身の先輩方もそうそうたるメンバーで、一生の憧れの存在です。是非、あなた方も基金の受験にチャレンジし、素晴らしい環境で学んで下さい。心からそれを願い、応援致しております。