募集要項

2024年夏出発 基金奨学生募集要項(募集終了しました)

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グルー・バンクロフト基金奨学金は、戦前に日米相互理解に尽力した二人の駐日米国大使の名を冠し、日本と国際社会にとって有益な人材を育成するとともに、日米両国の良好な関係を維持推進することを目的とした公益財団法人です。90年前の設立以来、主にアメリカ各地にある一流の小規模・全寮制リベラルアーツ大学約40大学に奨学生を派遣し支援してきました。

この度は、2024年夏に出発する基金奨学生を募集します。

当奨学金の募集要項並びに対象大学は毎年変わっています。以下に続く募集要項をよくお読みいただき、ご応募いただきますようお願いいたします。

これまでの奨学生の留学先、また最近の留学先については、当ウエブサイトの大学情報等をご覧ください。

・ リベラルアーツ大学とは、通常学生数 2,000 人程度の 4 年制教育を主体とした大学です。 ほとんどの学生がキャンパス内に居住し、少人数制クラスで指導熱心な教授による密度の高い授業によって、自然科学、人文、社会科学各分野の幅広い学問を学び、探索型の高品質な知的訓練を受けることができます。また、卒業生の多くは著名な総合大学の大学院に進学しています。

支援概要

3種類の奨学金と1種類の特別奨学金(後述)があります。いずれの奨学金においても返済義務はありません。

応募時には、3種類の奨学金の中から必ず一つ選択してください。第2希望までご提示いただけます。特別奨学金は別途ご希望をご提出ください。

当基金奨学生の選出は、当基金からの推薦を受けて大学へ出願する権利を得ることであり、出願大学への合格を確約するものではありません。出願準備中は、当基金の在学生や卒業生から、エッセイ指導をはじめとしたサポートを無料で受けることができます。

選出された全ての奨学生は、歴史ある当基金の奨学生として最善を尽くし、卒業後は社会に大いに貢献することが期待されます。また在学中は奨学生義務として、毎学期報告書と成績表を提出して頂く必要があります。

早見表
詳細は各奨学金並びに特別奨学金の説明文をご確認ください。

 当基金からの奨学金額出願大学指定大学からの奨学金額他団体からの奨学金との併給募集人数
奨学金1年間$80,000を上限に4年間

なし
但し、当基金が認めるリベラルアーツ大学に限る

出願者による認めない計1名
奨学金2年間$20,000を上限に4年間あり

授業料全額免除
但し、変動の可能性あり

認めない提携大学へ各1名の計3名
但し、既に日本の大学に在籍する者は対象外
奨学金33名に年間$10,000を4年間、他2名にはなしあり提携大学による認める提携大学へ各1名の計5名
特別奨学金
捨松スカラシップ
年間$65,000を上限に4年間あり出願者による認める計1名
但し女子生徒のみが対象

【奨学金詳細:奨学金1】 奨学金年8万米ドルを上限に4年間支給 (計1名) 

自ら志望し、合格した米国のリベラルアーツ大学(基金が認めるものに限る)に進学する者に対し、毎年8万米ドルを上限に4年間支給します。また、出願時は、最大2大学まで基金奨学生として推薦を受けることができます。出願者次第では、出願先から追加の奨学金を受け取ることができる可能性がありますが、その可能性は極めて低いと考えられます。他の団体からの奨学金との併給は認めません。

過去4年の奨学生の進学先は以下の通りです。
Pomona College, Swarthmore College, Barnard College, Williams College, Amherst College, Harvery Mudd College

【奨学金詳細:奨学金2】 奨学金年2万米ドルと提携大学へ授業料全額免除推薦(各大学1名、計3名)

下記の提携大学が提供する授業料全額免除の奨学金について、1名ずつ推薦し、加えて基金より毎年2万米ドルを4年間支給します。大学から追加で奨学金を受給できる可能性は極めて低いとお考え下さい。既に日本の大学に在籍している場合は、この奨学金へは応募できません。Grinnell Collegeはご家庭の経済状況によって授業料全額免除にならない場合があります。他団体からの奨学金との併給は認めません。

提携大学場所2023-24年度の授業料2023-24年度寮費など2023年度Early Decision締切日
DePauw UniversityGreencastle, IN$56,030$15,8902023年11月1日 or
2024年1月15日
Grinnell CollegeGrinnell, IA$64,342$16,3982023年11月15日or
2024年1月1日
Union CollegeSchenectady, NY$63,603$16,1192023年11月1日or
2024年1月15日

*2023年4月18日時点。最新の情報は各大学HPをご参照ください。

いずれの大学も、原則Early Decisionによる出願が条件となります。

【奨学金詳細:奨学金3】 提携大学へ授業料一部または全額免除の推薦(提携大学各1名、計5名)

下記の提携大学の授業料免除枠へ各大学1名、計5名を推薦します。加えて、Earlham、Knox、Lake Forestの3大学に進学する者には基金より年1万米ドルを4年間支給します。大学から追加で奨学金を受給できる可能性は極めて低いとお考え下さい。既に日本の大学に在籍している場合は、大学の規定により授業料免除額が減額となる場合があります。なお、こちらの奨学金は基金が認めた一部の他奨学金との併給を可とします。

提携大学場所授業料免除額基金からの支給額
Earlham CollegeRichmond, IN授業料の70%以上
*2023-24年度の授業料は約$52,000
年額$10,000を4年間
Knox CollegeGalesburg, IL授業料$42,000以上年額$10,000を4年間
Lake Forest CollegeLake Forest, IL授業料$35,000年額$10,000を4年間
Ohio Wesleyan UniversityDelaware, OH授業料全額基金からの支給なし
The College of WoosterWooster, OH授業料$40,000以上
*$35,000の自己負担ができる証明が必要
基金からの支給なし

いずれの大学も、原則Early Decisionによる出願が条件となります。Early Decisionがない場合、または11月1日の1回のみの場合はその限りではありません。

【特別奨学金】
「大山捨松スカラシップ」対象大学の授業料相当額を基金から支給(計1名)

女子生徒1名を「大山捨松スカラー」として選出し、年6万5千米ドルを上限に4年間支給します。女性リーダーの育成に実績のある以下6大学が「大山捨松スカラシップ」対象大学となり、これらいずれかの大学へ進学することが条件となります。基金からはこれら全6大学へ推薦状を送付することが可能です。

大山捨松スカラシップに応募希望の対象生徒は、奨学金1、2,または3への応募時に「大山捨松スカラシップに応募する」のボックスをチェックして下さい。チェックのない場合は応募とみなしません。

対象大学場所区分備考
Barnard CollegeNew York, NY女子大学 
Bryn Mawr CollegeBryn Mawr, PA女子大学 
Mount Holyoke CollegeSouth Hadley, MA女子大学大学からの奨学金$25,000との併用化
Smith CollegeNorthampton, MA女子大学 
Vassar CollegePoughkeepsie, NY共学大山捨松卒業大学
Wellesley CollegeWellesley, MA女子大学 

いずれの大学も原則Early Decisionによる出願が条件となります。Early Decisionがない場合、または11月1日の1回のみの場合はその限りではありません。

注意事項

  • いずれの奨学金枠においても、基金からの推薦は合格を確約するものではありません。奨学金2、3の提携大学、並びに大山捨松スカラシップ対象大学とは、当基金と各大学との取決めに基づき基金から推薦を受けられる対象大学を意味します。大学への願書の作成と提出はご自身で行なっていただきます。
  • 留学先大学からの奨学金(授業料免除)、当基金からの奨学金及び他団体からの奨学金の合計金額が、予想される年間の授業料と生活費の合計を上回る場合には当基金からの奨学金を減額する場合があります。
  • 現在日本の大学に所属されている方は、米国の大学の手続き上「編入扱い」となり、上記記載通りに学費が免除されない場合がございます。例外として、Knox、Wooster及びOhio Wesleyanは、編入生も上記の授業料免除の対象となります。奨学金2へはご応募いただけません。
  • 当基金奨学生及び当基金の支援による留学生には、留学期間中、毎月1万円をご負担いただきます(毎年6月頃に1年分を一括請求)。 これは留学生の支援のための経費に充当されます。
  • 選考スケジュールや方法等に変更が生じた場合は速やかに基金ホームページの「おしらせ」にてご案内いたします。日常的に確認をお願いいたします。

応募資格

以下の5つ全てに当てはまる者のみ応募資格を有します。なお応募資格を満たさないにもかかわらず出願された方の受験料の返金対応はいたしかねます。

  1. 本基金の趣旨を理解し賛同すること
  2. 在学期間中を通じて日本国籍を有すること
  3. 下記a,b,cのいずれかに当てはまること

    a. 学校教育法第一条で規定されている高等学校第3学年もしくは高等専門学校第3学年か第4学年に在学中で、2024年3月までに高等学校卒業見込みの者
    b. 応募時、上記高等学校を過去一年以内に卒業した者(高卒認定試験合格者を含む)。 
    c. 学校教育法第一条で規定されている学校以外(例:インターナショナルスクール、フリースクールや海外現地校など)に所属し2024年6月までに卒業の見込みがある、もしくは卒業して1年以内の場合は、学校教育第一条で規定されている小・中・高の家庭を計8年以上履修した者

  4. 応募時に米国の大学に入学していない、または、入学予定がないこと
  5. 家計支持者の所得金額(共働きの場合は合算額)が2千万円以下である者に限ります。(保護者同伴面談時に課税証明書を提出いただきます。

確認用チャート

選考スケジュール

 期間結果通知日(メール)
本募集要項公開2023年6月 
出願受付2023年8月14日(月)~同年9月11日(月)23時59分 
書類選考2023年9月16日(土)~同月24日(日)2023年9月25日(月)
面接試験2023年10月8日(日)
*東京都内面接会場またはオンライン
2023年10月10日(火)
保護者同伴面談

2023年10月15日(日)以降
*東京都内面接会場またはオンライン

随時

 

出願手続き

当基金奨学金へ出願される方は、上記出願受付期間内に全ての書類を提出し、出願費用10,000円をお支払いください。調査書及び推薦状は早めにご手配ください。

1.【提出必須書類】

書類提出先備考
(1)英語能力試験スコアを証明するもの出願プラットフォーム

証明書のコピーまたはスコアのスクリーンショット※TOEFL iBT, TOEFL PBT, IELTS, またはDuolingoに限ります。左記以外のテストスコア並びにMyBestScoreは認めません。

(2)調査書1通調査書・推薦状提出用プラットフォームまたは(3)とまとめて当基金事務局宛に郵送

日本の大学受験時に用いられるものと同様の書式
※海外現地校の所属または卒業などの理由で調査書が提出できない場合は、高等学校発行の正式な成績表(Transcriptなど) に、カウンセラーによる学年での順位と課外活動についてのコメントを添えて提出

(3)推薦状2通調査書・推薦状提出用プラットフォームまたは(2)とまとめて当基金事務局宛に郵送

以下の様式を用いてください。様式をダウンロードするには以下(1), (2)をそれぞれクリックしてください。
1, 2のカテゴリーからそれぞれ1通

(1) 担任教員またはカウンセラー

(2) 応募者をよく知る人物(親族や同世代の友人を除く)

※1.調査書並びに推薦状については、基本的には調査書・推薦状提出用プラットフォーム上での提出をお願いしております。

※2. 調査書・推薦状提出用プラットフォーム上の初回ログインに必要なパスワードは、出願者が所定の手続き完了後、書類提出担当者へ自動送信メールにて送られますので、そちらをお使いください。

※3.何らかの理由で1通でもプラットフォーム上での提出が難しい場合は、基金事務局へメールにて連絡した上で、3通をまとめて封筒に入れ、出願締切日必着で当基金事務局宛へ郵送してください。原則、基金から不足している書類について確認の連絡は差し上げません。出願者が責任を持ち、各者と連携してください。

2.【小論文】全て出願プラットフォーム上にて日本語で入力すること

テーマ制限文字数
(1)志望大学と各大学の志望理由各大学それぞれ40字以内
(2)過去3~5年間で最も注力したこと300字以内
(3)学校における委員・役員等の経験とそこから得られた学び300字以内
(4)これまで携わってきた主な課外活動。選手・代表・受賞等の経験がある場合は、該当する大会等の内容・成績・入賞について言及すること300字以内
(5)趣味、特技、好きな学科。何らかの資格や受賞経験等がある場合は、それについて言及すること300字以内
(6)自己の性格・アピールポイント300字以内
(7)米国大学進学希望理由と将来の抱負800字以内

3.【その他提出物】

概要登録・提出先提出について
(1)PDFが受け取れ、且つ、日常的に使用するパソコンのメールアドレス(gmailやhotmailなど)の登録出願プラットフォーム必須
(2)出願者の基本情報並びに顔写真出願プラットフォーム必須
(3)希望する奨学金枠出願プラットフォーム必須
(4)出願費用10,000円の支払い(別途手数料はご負担ください)出願プラットフォームにて表示される方法で実施(クレジットカードまたはコンビニ振込)必須
(5)推薦者2名の名前とメールアドレス出願プラットフォーム必須
(6)調査書提出担当者の名前とメールアドレス出願プラットフォーム必須
(7)保護者連絡先出願プラットフォーム必須
(8)SAT, ACT, IB, APのテストスコア出願プラットフォーム任意

 

Frequently Asked Questions:よくあるご質問

奨学金の内容について

Q1. 毎年何人くらい応募するのですか?

毎年変動しますが、過去2年間は年に 90~130 名の応募がありました。また、奨学金枠によって出願人数が異なります。ご参考として、2022年度は、奨学金1に56名(合格1名)、奨学金2に20名(合格3名)、奨学金3に20名(合格6名)の応募がありました。

Q2. 他の奨学金との併給はできますか?

奨学金1、奨学金2は原則として併給はできません。奨学金3は併給が認められる場合がありますので、個別にご相談ください。

Q 3. 三つの奨学金から一つを 選択することになっていますが、選択した奨学金以外の奨学金の対象者としては考慮されませんか

奨学金枠は、第二希望までご提出いただけます。また各奨学金の出願状況によっては第二志望の奨学金の対象として考慮される可能性はあります。

Q4. 出願時に志望校と書いた大学以外に進学した場合、奨学金はもらえますか

選出された奨学金枠の規定に反していなければ受給可能です。

Q5. 基金からの推薦を得て提携大g買うに合格した場合、入学する義務は生じますか?

基金から授業料免除の推薦を受けて提携大学または対象大学に出願する方は、合格した場合に当該大学に進学することを確約していただきます。

Q6. 提携大学に関しては、いつ第一志望であることを伝えればよいのですか?

応募時点で第一志望であることが分かっていれば、その旨志望大学欄にお書きください。面接試験実施時にも再度志望大学の調査を致します。

Q7.英語のスコアは公式のものが必要ですか?

受験生の氏名とスコアの内訳が表示されていれば、テスト結果画面をスクリーンショットしたものでも受付ます。ただし、MyBestScoreは受け付けません。また応募に使える英語のスコアはTOEFL iBT, TOEFL PBT, IELTS, Duolingoのみです。その他(TOEFL IPTやCBTなど)のスコアは認めません。

【応募資格について】

Q1. 海外からでも応募はできますか?

募集要項の応募資格を満たしていれば、海外在住の方でも応募できます。

Q2.リベラルアーツ大学と総合大学の両方が志望大学にある場合は応募できませんか?

応募はしていただけますが、基金奨学生として選出された場合はリベラルアーツ大学への出願並びに進学は必須となります。

Q3. 家計支持者の所得額はどのように証明するのですか。

2022年について、市区町村が発行する所得証明書(納税証明書)を提出いただき、その所得合計額を以て判断します。また譲渡所得等で2022年の所得が一時的に多い場合には、2021年の所得合計額を、2021年も一時的所得がある場合は2020年の所得合計額をもって判断しますが、2019年以前に遡って判断することはいたしません。

Q4. 2024年に家計支持者が退職し、それ以降所得が減少する場合は考慮してもらえますか?

所得の証明が困難なため、考慮しかねます。

Q5. 海外勤務手当を含めると2,000万円を超える可能性があります。日本で働いた場合の年収証明書でも応募できるのでしょうか?

納税証明書は提出していただきますが、会社から年収証明書を合わせて提出していただき、海外勤務手当を差し引いた金額が所定の金額以下であれば例外として認めることがあります。

Q6.海外在住のため、市区町村が発行する所得証明書(納税証明書)を提出することができません。勤務先の会社が発行する収入証明書でも代用できるでしょうか?

勤務先が発行する収入証明書で代用可能です。

【応募書類について】

Q1. 推薦状は英語でもよいのですか? 所定の用紙を使わなければいけませんか?

推薦状は日本語でも英語でも構いません。所定の用紙に記されている質問事項につい て答えていれば所定の用紙以外でも構いません。

Q2. 推薦状2通のうち 1 通は「応募者を良く知る人【親族を除く】」からとなっていま すが、具体的にはどのような人を指すのでしょうか。

担任以外の学校の先生、習い事やボランティアなど課外活動の関係者、などを想定していますが、これに限りません。応募者と同世代の親しい友人は避けてください。

Q3. 応募サイトに志望大学の記入欄があり。3大学までとありますが、それ以上ある場合はどうすればよろしいでしょうか?

志望大学は優先順位の高い3大学まで選んでください。また、出願に興味のある大学については、3大学に限定する必要はありません。選考終了後、大学出願時は志望大学以外に出願可能です。

Q4. 海外の高校に通っているため調査書や担任による推薦状が提出できませんが、どのような書類が必要ですか

調査書が提出できない場合は、高等学校発行の正式な成績表(Transcript など) に、カウンセラーによる学年での順位と課外活動についてのコメントを添えて提出してください。 担任の推薦状に関してはカウンセラーまたはよく知っている先生の推薦状で構いません。

Q5.推薦状や調査書提出担当者を出願画面で入力する欄がありますが、後から変更することはできますか?

システムの関係上、お名前、メールアドレスを入力し、且つ、「手配を完了した」にチェックを入れると、その後の変更はできません。郵送で提出される場合もメールアドレスはご入力ください。

Q6.推薦状や調査書提出担当者に、「調査書・推薦状提出用プラットフォーム」の案内メールが届いていないようです。いつ届きますか?

システムの関係上、入力完了後最長24時間かかります。また、迷惑メールフォルダに入っている可能性もございます。24時間を過ぎても届かない場合は、恐れ入りますが事務局へご連絡ください。

お問い合わせ先

応募に関するご質問は、原則メールにてお願いします。
公益財団法人 グルー・バンクロフト基金
〒106-0047 東京都港区南麻布2-8-21 SNUG MINAMI-AZABU 301
電話・ファックス (03) 5443-1136
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