リベラルアーツ・カレッジについて

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卒業生からのリベラルアーツ・カレッジのすすめ

当奨学金の卒業生ほぼ全員がリベラルアーツ・カレッジに進学・卒業してよかったといいます。 卒業生のリベラルアーツ・カレッジを薦める声を掲載します。 リストからタイトルをクリックしてレポートをご覧ください。

「ゆっくり考えたい人に」 大平 徹

留学先大学:Hamilton College, (ニューヨーク州) 1986年卒業
専攻:Physics
大学院:University of Chicago, Ph.D.
出身高校:筑波大学附属高等学校
職業:物理学者 (株)ソニーコンピュータサイエンス研究所勤務





留学体験
高校3年まで普通に日本の大学の受験を考えていて、アメリカの大学のこともほとんど知りませんでしたし、海外旅行もしたことがありませんでした。試しにうけたこの基金のおかげではからずも留学させていただきました。
アメリカは危ないと聞かされていて、最初に滞在したマンハッタンではホテルから怖くて出られずに、食事を近くのバーガーキングまで買いに走って往復してました。そんな右も左もわからぬ「お上りさん」状態でのスタートでしたが、キャンパスについたら、この世の楽園かとおもうほど皆親切で驚きました。英語はやはり苦労しましたが、アメリカ人も大学で初めて親元を離れての寮生活で、皆手探りの新生活という体験が共有されていたのは幸いでした。アメリカ人もこの時期に独り立ちしていくという感じで、このときの連帯感は貴重な財産と思います。
英文学を志しましたが途中で物理に転向し、結局大学院までアメリカでお世話になりました。長男もアメリカで生まれましたが、外国人学生の家族でもサポートしてくれる懐の深さはアメリカならではの魅力だと思います


卒業後の仕事
卒業後1年弱はイギリスのケンブリッジ大学にいましたが、そのあとでまたアメリカのシカゴ大学大学院に進み物理学修士号を取得しました。そのあとで日本の富士ゼロックスで働きましたが、1年ほどでシカゴ大学にもどり物理学博士号を取得しました。
研究が続けられそうな環境をいろいろ探したのですが、結局日本に戻り、現在、ソニーの基礎研究を行う、ソニーコンピュータサイエンス研究所で理論物理の研究を続けています。また、東京大学の工学部で、主に学部2年生を対象とした数学の授業を持っています。国際学会やアメリカの大学との共同研究などで海外に年4・5回出かけます。


リベラルアーツについて
私はアメリカ、イギリス、日本の違うタイプの大学をいくつか見てきましたが、学生の一般的な幸福度はアメリカの小規模リベラルアーツ大学が最も高いように感じています。確かに学問の専門性の面では総合大学に劣るところがありますが、学部の時代に様々な分野で積み重ねられた知恵に触れられることは後に専門的な仕事に入ったときにも、往々に役に立ちます。
また、小規模であるがゆえ個々の学生の要求に対する柔軟さがあります。私も文学から物理という転向をしましたが、これは日本の大学ではなかなか難しいところがあります。じっくり自分の進む道を考えたい学生の方には向いている教育システムであると感じています。

(2007年記)

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